【単発バイト体験記】製本工場

夫も飲み会だっていうし、パートも休みでひまだったので、単発バイトで製本工場に行ってきました!
朝8時~夜20時までの12時間労働。

持参の帽子に、単発バイト印のバッジをつけていざ現場へ。
誰でも知っている漫画の新刊を作っていました。

ただっぴろい工場内に、よく新聞社の印刷イメージで出てくる高速の大型プリンター(っていうのか?)が回り、
そこからいろんな機械を経由して流れに流れ、単行本サイズにカットされ、表紙をつけて、帯もつけて20冊ごと積みあがった状態でベルトコンベアにのって流れてくる!
紙がどんどん製品化され流れてくる様は圧巻だったし、こんな有名漫画が出来上がる場に立ち会えてる様が誇らしくもあった。

そして私が担当したのは、その積みあがって流れてきた20冊の本の左右のずれを整えるという仕事。を12時間!
なんか!ほとんどずれていない!漫画の表紙はすこしテロテロしてるから、それで滑ってずれているものもあるけど、ほとんどずれていないのだ。を12時間!
はじめの1時間くらいは、それでもコツをつかむのに四苦八苦したけれど、慣れてきた後はもうどうしよう!なんとも退屈なのだ!
この機会に考え事でもしよう。
せっかく始めたブログの方向性、デザイン。ん~
将来の展望。ん~
次の旅行先どこがいいかなぁ~。
で2時間も時間が埋まらない。考えるべきこともそんなにない。アラフィフ主婦は。
受験生とかなら気分転換に短期バイトしながら暗記物もってくればできそう。

工場勤務あるあるなのか、グレイみたいな髪型の人や、クリエイターみたいな眼鏡の人や、青春ですねみたいな指に消えない梵字が描いてある人や、社員にならない頼れるバイトリーダーみたいな人などさまざま。

社員さんはいたるところで鳴り響く警告音に反応しエラーを直すべく走り回っている。
その警告音も誰もが知るクラシックだったり、オルゴールのあの曲だったり、国民的アニメの挿入歌だったり、マラソンでよく流れるJポップだったり!

なんとか12時間耐え抜き、帰りに同じエリアで作業していた気さくな若者が話しかけてくれた。
「初めてですか?このバイト。楽っすよね。」
「はい。初めて来ました。正直今日の作業意味あるのかさえ謎でした。」
「今日はまだ手を少し動かしましたけど、ただ見てるだけって仕事もあるっす。」
「わー時間長く感じそう~。ベテランさんに見えましたけどもうこのバイト長いんですか?」
「結構入ってますよ。このバイト楽っすからね~。おつかれっした~」

いつかの私なら
「暇すぎてやってられん」「思考停止するわ」「誰でもできる仕事じゃん」と
鼻息荒めに嘆いていただろうけど、何に重きを置くかは人それぞれだし、今のパートよりストレスないのに時給はいいし、
社食は安いし、誰に気を使うこともない、とにかく最高だった。
なんか資格とっても面接落ちまくってるし、在宅パート探してもできることないし、これからの働き方に迷走中だけど、なんかいろんな選択肢が見えた一日だった。

 

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